高知新聞 朝刊ヘッドライン・ニュース 2004年07月11日 |
サーフィンなどが楽しめる海岸線の環境保全に向け、仁淀川河口を拠点とするサーファーらを中心に「県マリンスポーツ振興協会」(島田誠一代表)が、このほど発足した。国や県の海岸整備事業に対して提案や要望を行いながら、海岸を生かした地域振興策も考えていく。 ここ数年、高潮、津波対策など海岸整備事業により、サーフスポットの条件が悪化するケースが全国的に増えている。このため、「仁淀川河口は日本有数のスポット。行政側に対し、防災と同時に『スポーツの場』としての視点も持ってもらうため、海岸利用者がまとまって発言していこう」と釣り人らも含めて約50人で立ち上げた。 活動内容は海岸利用者の声の集約、海岸、河川工事に関する行政の会合への出席、海岸保全に向けた要望、提案などを予定している。 また、「お願いするだけでなく、率先して地域に貢献できるアクションを」としており、清掃などさまざまな地域活動にも参加、協力していく。メンバーらは「将来は大会などイベントを通じ、集客などで地域活性化にも貢献できると思う」としている。 今月4日には、土佐市や吾川郡春野町で行われた海岸一斉清掃にメンバーほぼ全員が参加。住民らと汗を流した。島田代表は「まずは清掃などの活動を通じて、組織の実績、認知度を積み上げたい。県内のほかの地区のサーファーとも連携しながら、高知のサーフスポットを発展させることができれば」としている。 【写真】海岸の清掃に汗を流す「県マリンスポーツ振興協会」のメンバーら(土佐市新居) |