高知新聞

2005年07月30日


秋葉まつり写真集完成 仁淀村閉村で集大成

 土佐三大祭りの一つ、高岡郡仁淀村別枝の秋葉神社大祭の写真集「土佐秋葉まつり 練り」が完成。町村合併による7月末の閉村を前に村内全戸に配布され、新町「仁淀川町」が発足する8月1日から一般向けにも発売する。

 防火の神を祭る同神社大祭は、寛政6(1794)年から200年余りにわたって続いており、昭和46年に国の無形民俗文化財に指定された。3日間の祭礼の最終日、2月11日の行列は「練り」と呼ばれ、古式ゆかしい装束に身を包んだ約200人が織りなす時代絵巻で知られる。

 写真集は閉村を機に、村教委の主催で過去14回実施した「秋葉まつり写真コンテスト」を集大成。祭りの魅力を広く知ってもらい、保存、伝承を図ろうと、秋葉神社祭礼練り保存会(吉岡郷継会長)が村の補助を受けて発行した。

 B5判143ページ。コンテスト入賞作品を中心に、勇壮な「鳥毛ひねり」や道化役「油売り」のコミカルなしぐさなど約150カットを収録。祭礼の躍動感や厳かな雰囲気を伝えるとともに、「練り」の経路に沿った詳しい解説で、ガイドブックとしても楽しめる1冊に仕上がっている。

 吉岡会長は「別枝地区の過疎化が進み、担い手が減っても、村内外の人たちの協力で祭りを伝えてきた。次回から『仁淀川町の秋葉さん』となるが、途絶えることなく発展させていきたい」と話している。

 2500冊を作製し、村内約1200戸に配布。8月1日から高知市内の主要書店などで1800円で発売するとともに、同日開設予定のホームページ(http://www.east.east-create.co.jp/akiba)でも紹介する。問い合わせは吉岡会長(088・842・4457)。

 【写真説明】仁淀村閉村を機に発行した写真集「土佐秋葉まつり 練り」


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